こんにちは!
札幌円山の【ダイエット特化型パーソナルトレーニングジム】 シンギュラリティ サッポロのトレーナー佐々木です!!
このブログは、私の看護師・薬剤師両資格の経験や医学的文献、スポーツ学と栄養学の知識から根拠のある情報をしっかりとお伝えしていくブログです。
ダイエットが私たちにとってとても身近なものになっている影響か、最近は中学生や高校生までもがダイエットをするようになりました。
メディアの報道や統計結果にもあるように、現代の社会における肥満の問題は最も重要な関心ごとの一つです。
アメリカでは2002年の調査で、12~19歳の子供のうち15.6%が肥満であるとの調査報告がありました。
では、子供たちにダイエットは必要なのでしょうか?必要だとしたらどのような内容のダイエットを行えば失敗しないで行えるのでしょうか?
そこで今回は「子供・未成年が失敗しないダイエット」というテーマで情報を発信していこうと思います。
それではよろしくお願いします。
未成年を取り巻く背景
スマホやタブレットなどの技術の進歩のおかげで、現代の未成年の子供たちは家にこもってユーチューブやスマホを見るなど座りがちの生活が多くなりました。
また、質の悪い食品を大量に含んだ過食な食事内容も相まって未成年でさえ生活習慣病に似た症状を発症している人もいます。
運動不足が増えている中、適切な食事の見直しやトレーニングによる正しいダイエットが求められているのです。
体脂肪率の平均値
それではどれくらいの体脂肪率が平均値の値となるのでしょう?
一般的に
男性は10~19%、女性は20~29%が体脂肪率の平均値と言われています。一概には言えませんがこの値を超えてくると肥満と言われる値になります
ダイエットのプログラム
それでは、未成年の子供たちにはどのようなプログラムが適切なのでしょうか?
まず必要なのは運動になれることです。
強度や時間の少ない簡単な運動から始めて徐々に体を運動に慣らす必要があります
ストレッチなどから始めるのが良いでしょう。
運動することに慣れてきたら、筋力を増強することを大切にしましょう。
しかし、ここでいう筋力の増強とは”ボディビルダー”のようになることではありません。
過剰な筋肉の肥大は骨格の成長を妨げてしまうからです。骨格の成長が妨げられると、健全な発育ができなくなってしまいます。
そこで、筋肉肥大効果を避けるためエキセントリックトレーニング=筋肉を伸ばすタイプのトレーニング(負荷を下ろしたり、減速するのをコントロールするトレーニング)ではなくコンセントリックトレーニング=筋肉を縮めるタイプのトレーニング(負荷を持ち上げる、加速を与えることをコントロールするトレーニング)を中心にプログラムを組むようにしましょう。
このような適切なトレーニングにより、筋肉の肥大を起こすことなく筋力と神経筋コントロール(=コーディネーション)の強化が可能となります。その結果、子供たちが成長するのに必要な、テストステロンや成長ホルモンを産生する能力を損なうことなくダイエットすることができます。
子供の発育について
子供がトレーニングを行う際に注意したいのは、負荷が強すぎるトレーニングだと発育に悪影響が出てしまうということです。
レジスタンストレーニングを行うことは、子供のダイエットにとって良いことではありますが、過度な重量でのトレーニングの場合、骨と関節に望ましくない圧力をかけてしまいます。
実際に、子供のスポーツ選手でもトレーニングのし過ぎにより疲労骨折を起こし、成長が阻害されてしまう例もあります。
ダイエットやトレーニングを行うときは、子供の今後の発育のことも考慮して適切な指導のもとで取り組むようにしましょう。
必要な栄養素について
大人の私たちでもそうですが、特に中学生や高校生になるとダイエットに興味を持ち始めます。
それ自体は悪いことではないのですが、誤った知識や自己流の判断から極端な食事制限をする子供もいます。
これはダイエットの失敗の原因になります。
また、身体の発達の妨げにもなってしまいます。
1)脂質
ダイエットと聞くと脂質を摂らないようにしがちです。
子供の健全な発達には成長ホルモンと性ホルモンが大きく関わっています。このホルモン類の原料となるのが脂質です。また、脂質は1つ1つの細胞の細胞膜を構成したり、皮下脂肪となって外部からの衝撃から人体を守るクッションの役目も果たしてくれます。
過度に制限することなく、必要量をしっかりと摂るようにしましょう。
2)タンパク質
体の成長には各臓器や筋肉、血管を作っていく必要があります。
タンパク質はこれら、各臓器、血管、筋肉を作る際のもとになる栄養素です。
また、ダイエットは体脂肪を筋肉に置き換える過程ですが、筋肉の減量もタンパク質です。
なので、ダイエットに失敗しないためにも、また、体をちゃんと健康的に成長させるためにも必要な栄養素をきちんと摂るようにしましょう。
3)炭水化物
炭水化物は体の動かすエネルギーになります。また、体だけでなく脳を働かせるエネルギーにもなります。そのため、かかすことのできない栄養になりますので1日3食の中でしっかりと摂るようにしましょう。
4)ビタミン類
ビタミン類は体の中で起こる反応を手助けする働きがあります。エネルギーを産生したり、体脂肪を燃焼させる時にも働いてくれます。
また、免疫を司どる機能もあるのでとても大事です。
ダイエットの時も必ず取り入れるようにしましょう。
5)ミネラル類
ミネラル類はカルシウムや鉄分など体に必要な微量元素のことです。
例えばカルシウムは骨や歯を形成するのに必要ですし、鉄分は血を作るのに必要です。
ダイエットの時も必ずバランス良く摂取するようにしましょう。
オススメのトレーニング
子供のトレーニングオススメなものは
・自重を利用した、体全体を使った運動
・30~60秒で繰り返し行うサーキットトレーニング
などです。
体に負担をかけ過ぎず、心肺機能を向上させ、骨の成長や神経の連携向上、そして筋力アップが期待できます。
ダイエットで失敗したくない方はぜひ試してみてくださいね。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は「子供・未成年が失敗しないダイエット」というテーマで情報を発信させていただきました。
以下に今回の記事をまとめましたのでご覧ください。
①子供のダイエットには過度なウェイトトレーニングは不要
②まずは運動になれるところから始める
③成長に必要な栄養素をまんべんなく摂取する
④自重トレーニングやサーキットトレーニングがオススメ
最後までご覧いただきありがとうございました。
次回も、ダイエットに少しでも役立つ情報をお伝えしていきます。
どうぞよろしくお願いします。
シンギュラリティ サッポロ 代表
パーソナルトレーナー
佐々木 慎太朗 (ささき しんたろう)